ガン特効薬の発見という喜びもつかの間、特効薬は狂犬病のような症状を引き起こす「クルビン・ウイルス」のグランドゼロ(起源)となってしまった。2012年生き残っているのはごくわずか。N.Y.の町で愛犬サムとただ一人生活する科学者ロバート・ネビル(ウィル・スミス)は、人類滅亡の危機を脱するべく、ワクチン研究に取り組んでいる。他の生存者の存在を信じて無線による交信を続けたネビルのもとに、ある女性が現れた。
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人気のないニューヨークの街で野生の鹿が走り回る。
食肉を求めその鹿たちを愛犬と追う主人公ロバート・ネビル。
家に帰ると全ての窓にシャッターを下ろし、あらゆる
入り口に仰々しいほどの錠を下ろしていく。時折ひたる
追憶の舞台は3年前の2009年。物語の前提が明示されないため、
疑問ばかりが膨らんでいく。場面が進みプロットがわかって
くると、今度はホラー映画並みのシーンが満載。流れが
落ち着き物語が佳境に差しかかると、気が抜けてしまい
結末はどうでも良いというような気持ちが生じてくる。
と言いつつもつい期待をしていると、いつの間にか
クライマックスが訪れエンディングへ。残存するのは
「そんなのありか??」
という思いだけ。こんな映画です。
私の視点
ガン特効薬がウイルスの温床という物語ですが、かなり
無理がある話のように感じます。主人公のネビルはウイルス
に対する免疫があるという設定ですが、免疫があるという
ことがどのようにわかったのでしょうか。ウイルスに
侵されたダーク・シーカーと呼ばれるゾンビのような人間
たちの特徴も、紫外線に弱いということ以外はほとんど
描写されず、その生活ぶりなどは全く解明されていません。
設定が雑な印象を受け、やや物足りなく感じます。また、
話の途中に出てくる女の人の発言が宗教的で、シラけて
しまうだけでなくこんな邪推もしたくなってしまいます↓
危機にあるのは正常な宗教としてのキリスト教信仰者。危機を生み
出しているのは、異常な存在としてのイスラム教。「災害の震源」
という意味で「グランドゼロ」と言う言葉が使われていることから、
9.11なんかを彷彿させますね。癌の特効薬が危機を生み出した
という設定になっていることから、世の害悪はイスラム教である
なんてことまで想起させても不思議ではありません。全米で記録的
大ヒットとなったのも、この辺りが関係しているのではと思って
しまいます。(歴代43位ということですね。ちなみに当時は41位)
(気分を害されたかたスミマセン。管理人の趣旨が特定宗教を
貶めることではないことはご理解ください。)
それにしても、ダーク・シーカーの動きがアイ・ロボットの
ロボットと酷似してませんかね?どちらもウィル・スミスが
主演と言うことでとても気になります。
TSUTAYA などで見かけた際に「これってどんな話だっけ」
となってしまいそうな映画ですが、みなさんどうなんでしょう??
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