2009年01月31日

レボリューショナリー・ロード〜燃え尽きるまで〜

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レボリューショナリー・ロード サントラ↓
音楽がかなりオススメです。(在庫僅少)


 パリでの生活への憧憬が、

 そして望まなくして授かった

 1つの命が、円満な夫婦生活を

 泥沼に引きずり込む。



評価:★★☆☆☆

【あらすじ(goo映画「レボリューショナリー・ロード」より)

1950年代のアメリカ、コネチカット州。フランクとエイプリルの

ウィーラー夫妻は、閑静な住宅街に暮らし、子供にも恵まれた

理想のカップル。しかし、甘い新婚時代の暮らしも次第に

色あせていく。演劇志向のエイプリルは地元の劇団の舞台に

立つが、芝居の出来が悪く夫婦で口論に。一方フランクは、

しがないセールスマンの仕事にやるせない不満を感じていた。

そんな時エイプリルが提案する。

「みんなで、パリで暮らしましょう」と…。


【コメント「レボリューショナリー・ロード」

理想の夢を追い求めるのは男性という従来の発想を転換させ、

幻想家の妻と現実派の旦那という対立軸を生みながら展開する

前半部は新鮮で、物語にどっぷり浸かることができる。ただ

2人の間に予期せぬ命が宿るあたりから、この話によって

伝えたいことは何であるのかということが見えなくなってくる。

責任感のない両親に、無責任な行為によって宿った1つの命が

きっかけで、夫婦生活は壊滅的なものになっていく。重い映画

であることは間違いないが、メッセージ性が薄く首を傾げたく

なる。

無理矢理に理由付けをするとするならば、この2人にとってのパリ

とは現実逃避の場所なのであろう。子どもがいるのに2人で外出する

など、この夫婦の未熟さは至る所で顔を出しているから、場所を

変えさえすれば、悶々とした気持ちは解消されるという幼稚な

気持ちが悲劇の源泉だったと考えることもできますね。

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posted by kt-boy at 00:52| Comment(3) | 劇場公開中 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年01月30日

誰も守ってくれない

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s誰も守ってくれない.jpg 家族が殺人犯として逮捕された家庭は

 崩壊の一途をたどることになる。

 そんな一例を女子中学生の視点から

 描く作品。



評価:★★★★★★★★☆☆

あらすじ(goo映画「誰も守ってくれない」より)

幼い姉妹の殺害事件で未成年の容疑者が逮捕される。その

瞬間から容疑者の家族は、マスコミや世間の目を避ける

ため警察の保護下に置かれ、中学生の妹・船村沙織の

担当は刑事の勝浦に任される。ホテルや自宅アパート、

友人のマンションを転々とするが、マスコミの執拗な追跡に

行き場を無くした勝浦は、かつて担当した事件の被害者

家族が営む伊豆のペンションに身を寄せる。そこへ沙織の

ボーイフレンドが駆けつける。


【コメント「誰も守ってくれない」

 本作「誰も守ってくれない」公開から1週間あまりがたちましたが、

各種メディアや視聴者から大反響となっています。私はこの映画を

観たときに感じました。

「これは明らかに裁判員制度を意識している」。

「誰も守ってくれない」では被害者家族の心情と加害者家族の心情の

両方を、まるで絶妙な均衡状態にある天秤のように描いています。

結局どちらが強く守られるべきかという答えは簡単に出るわけも

ありません。しかしこのような作品を映画という形で作ったメディアは

珍しく良い仕事をしたなぁと思う限りです。


 5月から始まる裁判員制度に向けた準備がが着々と進んでいますが、

多くの人にとって心の準備はできていないでしょう。裁判員として招集

される前に目を通していただければと思います。


【私の視点「誰も守ってくれない」

 全体を通してはいい映画なのですが、主人公のボーイ・フレンドが

登場するシーンは余計だなというのが私の感想です。ネット社会の

弊害は中学生にも及んでいると言いたいのでしょうが、あのシーンだけ

リアル感が全く感じられず
、引いてしまいました。


 新聞記者(佐々木蔵之介)の最後の言葉は実に深い一言でした。

「転がったボールには追いつけない」。

ここでの転がったボールという表現はいくらでも解釈のしようが

ありますね。これから観る人はそんなことを考えながら観ると

良いのではないでしょうか。


 この映画を観た日は東野圭吾の「さまよう刃」を読んでいる最中

でもありました。「さまよう刃」は娘を蹂躙された父親が犯人たち

に復讐を試みるという話なのですが、「誰も守ってくれない」

合わせて読むことで、メディアと国民の関係について深く考えさせ

られました。中でも、

“マスコミの過剰な報道は「悪」なのか「必要悪」なのか”

ということを強く考えさせられました。

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posted by kt-boy at 12:06| Comment(5) | TrackBack(7) | 劇場公開中 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年01月25日

エリザベス・ゴールデン・エイジ

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「エリザベス・ゴールデン・エイジ」

エリザベス1世の女王としての活躍を描きつつ、
誰とも結婚せずに「処女王」と呼ばれたエリザベス1世の
女性としての姿を描く


【あらすじ(goo映画「エリザベス・ゴールデン・エイジ」)

  25歳でイングランド女王に即位したエリザベス。
 父王ヘンリー8世の遺志を継ぎプロテスタントの
 女王として即位したが、国内にはカトリック
 信者が大勢おり、不安と憎悪が渦巻いていた。
 その頃、ヨーロッパ列強はイングランドを
 占領すべく狙っており、スペイン国王フェリペ
 2世はことあるごとに圧力をかけてきた。
 さらにカトリック派のスコットランド女王
 メアリー・スチュアートの存在も火種と
 なっていた。



【コメント「エリザベス・ゴールデン・エイジ」

映画館の宣伝の映像の迫力がありすぎたせいか、実際はいまいち迫力に

欠ける
ような印象を持ってしまいました。この作品をご覧になる前には

イングランドがプロテスタントスコットランドはカトリックであると

いうことは必ず押さえましょう。そこが整理されていないと、話が

わからなくなります。「メアリー・ステュワートって誰?」という方

も、最低そこは押さえましょう。


「女王が旦那を選ぶときはあぁやって肖像を見比べていたのかなぁ」という

ことや、「侍女の結婚には女王の同意が必要だったんだなぁ」ということ

などを考えていると、ちょっとした歴史の薀蓄を知ることにもなり、

楽しく観られるかもしれません。


航海士ウォルター・ローリーとの関係も最後まで注目です。というより

この作品の中心は、エリザベス1世と航海士ローリーの恋愛です

からね(笑)どちらかと言えば女性向きなんでしょうか?

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posted by kt-boy at 23:03| Comment(0) | ア行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年01月24日

ナイロビの蜂

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NEWS!「おくりびと」
 本木雅弘主演の「おくりびと」がアカデミー外国語映画賞にノミネート

されています。「おくりびと」は、

「この映画を観なければ観るものがない」と言えるほど素晴らしいです!

3月にDVDが出るので是非観てください。


「ナイロビの蜂」

      

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 ポイント倍増キャンペーン中


【あらすじ】(goo映画「ナイロビの蜂」より)

それは、しばしの別れのはずだった。英国外務省一等書記官のジャスティンは、

ナイロビの空港からロキへ旅立つ妻テッサを見送った。「行ってくるわ」

「じゃ2日後に」それが妻と交わす最後の会話になるとも知らずに…。

ジャスティンに事件を報せたのは、高等弁務官事務所所長で、友人でもある

サンディだった。テッサは車で出かけたトゥルカナ湖の南端で殺された。

彼女は黒人医師アーノルドと共に、スラムの医療施設を改善する救援活動に

励んでいた。今回もその一環のはずだったが、同行したアーノルドは

行方不明、警察はよくある殺人事件として事件を処理しようとする…。


【コメント「ナイロビの蜂」】

「ホテル・ルワンダ」、「ブラッドダイアモンド」、などアフリカを題材

としてヒットした映画は多くあるが、この「ナイロビの蜂」はその中でも

群を抜いている
。個人的には「ツォツィ」というアフリカ映画も好き

でしたが。アフリカの暴力性という要素を極限までオブラートに包みながら、

アフリカという地域の運命を描いた点
が最高に評価できる点です。多くの

アフリカ映画は、アフリカ=暴力というイメージを植えつけて同情を誘う

構成であるのとは対照的です。そんな地域に降り立った1人の秀麗な女性が

アフリカのために汗をかく姿に、「自分も何かしたい」と心を揺り動かされる

作品です。それを体験したひとりの男が主人公のジャスティンだったのでしょう。


愛の物語ではあるのですが、その愛は「恋愛」ではなく「アガペー」に

近いかなぁと思いました。あんまり詳しくないですが・・・

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posted by kt-boy at 23:50| Comment(0) | ナ行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年01月18日

つぐない(英語名:Atonement)

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「つぐない」


【あらすじ(「つぐない」goo映画より)】


  第二次世界大戦前夜、夏のイングランド。政府官僚の娘で未来の

 大作家を自負する13歳のブライオニーは、大学を卒業したばかりの

 姉セシーリアと使用人の息子で幼なじみのロビーのただならぬ関係を
 
 察知し、ロビーへの警戒心を抱く。そして事件は起きる。ブライオニー

 の嘘の証言によって、愛しあう恋人たちは無残にも引き裂かれ、犯した

 過ちの重さにブライオニーが気づいたときには、泥沼の戦争が始まって

 いた。



【コメント】 ※ネタバレはありません

イアン・マキューアンの「贖罪」を映画化した作品。アカデミー賞7部門ノミネート。


時間軸をずらすことによって、様ざまな人物の視点で1つの事実を描い

ている
ため、流れが悪くなっている感は否めないが、視点を変えるとい

うスタイルが始めから徹底されているため、パターンに慣れてくると

乱することはまずない
と思います。また、「4年後」「半年前」などと

いうテロップが入っていることは親切と言えるでしょう。


様ざまな人物の視点で描いているため、

「結局のところ主人公は誰?」

という疑問を抱かされました。(この点については下の「私の視点」で

私の考えを書いてみました
。)考えれば考えるほど、ただの恋愛映画で

はない。ということがわかってきます。基本的には恋愛映画なのです

が、そのなかに「小説らしさ」を盛り込んでいるので、物語のクライマ

ックスでは下を巻かされるというところでしょうか?ただその手法につ

いては賛否両論かもしれません。中盤の流れが悪いので、そこは飽きず

にご覧下さい(笑)




【私の視点(つぐない)】 ※ネタバレがあるので鑑賞後に読んでください。

上述の通り、主人公は誰なのか?という疑問について考えてみました。

まず考えられるのは、セシーリアの妹ブライオニーが主人公という考え

方。次に考えられるのはロビーとセシーリアいう説。この映画は基本的

にはこの2人の恋愛映画ですので、この説がは当然有力だと思います。

この2つのなかで私は考えてみたのですが、おそらく3人が主人公なの

ではないかという結論に至りました。「贖罪」という言葉には2つの意

味があります。

1.善行によって自らの罪をつぐなうこと。
2.自らではつぐなうことのできない罪をキリストが十字架の死によってあがない、神と人との和解を果たしたとすること。


1の意味での「贖罪」はブライオニーに当てはまると考えられます。

幼少期の過ちを「つぐなう」ために戦時中に看護婦になったということ

がこの物語「つぐない」のなかで描かれていることから考えました。

2の意味における「贖罪」ロビーとセシーリア、とりわけセシーリアに

当てはまる
のではないかと考えられます。第2次世界大戦における2人

の死は、キリストの死を暗示していたのではないでしょうか?贖罪とい

う言葉がもつ「和解」が意味するのは、

「ブライオニーとセシーリアの和解」

であり、この2人の和解は実現が困難であったために、セシーリアが

死を持って償っている
という構成であるように見えました。セシーリア

は溺れ死ぬことになるわけですが、死を遂げる際の様子が

「十字架に打ち付けられたキリストを思わせるもの」

になっています。では、そもそもこの作品における第2次世界大戦とは

何だったの?
ということを疑問に思われる方は、こう考えてみては

いかがでしょう。

たった1度の過ちが取り返しのつかないものなり、発展していくのが

戦争の姿です。ブライオニーはたった1度の過ちによって、姉妹関係に

取り返しのつかない亀裂を生んでしまいました。第2次世界大戦は、

そんな姉妹関係を象徴しているのではないでしょうか。

私はそう考えました。死をもって「つぐない」をはたさなければならな

いほどに純粋な姉妹関係だったいうことでしょうか?

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posted by kt-boy at 23:52| Comment(0) | タ行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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