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2009年03月08日

ブタがいた教室

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ブタがいた教室



 「命の大切さ」を子どもたちに伝えようとする

新任教師の情熱と、それに応える

生徒たちの姿に思わず目頭が熱くなる。

              15年前のドキュメンタリーの映画化。


評価:★★★★★

【あらすじ(goo映画「ブタがいた教室」より)



「卒業までの1年間でブタを飼育し、最後にはみんなで食べたいと思います」─新任の星先生の提案に6年2組は騒然となる。校庭の片隅に小屋を作り、掃除、エサやリなど生まれて初めての経験に戸惑いながらも、成長してゆくブタに愛着を抱いてゆく子どもたち。“Pちゃん”と名づけ、家畜ではなくペットとして慈しむようになるが、卒業の時は迫り、Pちゃんを「食べる」「食べない」で教室を二分する大論争が巻き起こる。

【コメント「ブタがいた教室」

在京キー局の新卒採用説明会でのことでした。リクルートスーツをまとう私たちの前に表れたのは、その局の看板ニュース番組のディレクターを勤める社員の方でした。


「これまで印象に残っている番組は?」という学生の問いに対して彼が挙げた番組が、93年にドキュメンタリーとして放送され本映画の元になった『小ブタのPちゃん』でした。


それ以来どんな作品なんだろうと思っていた作品が昨年映画化され、ついに来月DVDが発売されます。私は映画館で観ようと思っていたのですが、機会がありませんでした。今回海外旅行に行く際の機内でようやく観ることができました。


この映画は喜怒哀楽を激しく感じられるような場面が冒頭から最後まで目白押しです。星先生が保護者の吊るし上げにあう場面、生徒たちが想像力を駆使してPちゃんの小屋を作る場面、大雨が学校を襲う場面、Pちゃんの今後をディスカッションする場面、そして結末。そのひとつひとつの場面が高度なリアリティを伴っているのです。


星先生、他の先生方、子どもたち、保護者たちなど、いろいろな立場の人の心の葛藤に共感し、そして考えさせられるのです。「おくりびと」も良い作品だと思いますが、この作品もまた日本映画の傑作でないかと思います。


私には子どもはいませんが、子どもがいる方は星先生やクラスの子どもたちに対して、さらに多くの感情を抱かれることでしょう。しかし星先生が生徒たちに「正しい答えはない」言うように、観る人の感じ方にもまた「正しい答えはない」のだと思います。


私は自分の子どもがこんな授業を受けることができたら豊かな体験になるのだろうなぁと思います。このような体験をした生徒たちは食物の大切さを考えるということに加えて、身近な存在の「死」を明確に意識することになると思います。


育てたブタを食べることは残酷か。これに対しては様ざまな意見があると思います。私はたとえそのことが残酷であっても良いのではないかと思います。残酷なことを「残酷である」と子どもたちがしっかり意識しながら、ブタと向き合うのであればそれはまた貴重な体験でしょう。


この映画のDVDが発売されれば多くの小学校で道徳の授業で用いられるでしょう。先生と生徒、親と子が一緒になって繰り返し観てもらいたい作品です。

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posted by kt-boy at 19:07| Comment(2) | TrackBack(6) | 新作DVD | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年02月23日

7つの贈り物

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7つの贈り物



 「神は、7日間で世界を創造した。
 僕は、7秒間で、人生を叩き壊した。」
 自分の人生に失望した主人公ベンが
 人助けをしようと計画を立てる。
 それは驚くべき計画だった。
       展開は読めるが深く考えさせられる


評価:★★★★☆

【あらすじ(goo映画「7つの贈り物」より)


男の名前はベン・トーマス。ベンは7人の名前が載った

リストを持っている。彼らは互いに何の関係もない他人同士。

ベンは彼らに近づき、彼らの人生を調べ始める。そして、

ある条件に一致すれば、彼らの運命を永遠に変える贈り物を

渡そうとしている。ベン・トーマスとは何者なのか?彼の

目的は何なのか?そして、贈り物の中身とは…?


【コメント「7つの贈り物」

本作「7つの贈り物」のウィル・スミスはいつものウィル・スミス
とは違います。強靭な肉体でロボットやゾンビと戦うこともなければ、
銃を使うこともなく、運転も穏やかであるなど、珍しいウィル・スミス
の登場です。


本作は「幸せのちから」のムッチーノ監督がメガホンをとったという
ことで、「7つの贈り物」は「幸せのちから」とイメージが似ています
ね。


普段のウィル・スミスと何よりも違和感を抱いたのは、ウィル・スミス
の体が華奢なこと!「アイ・ロボット」などで筋肉質な全身が強調
されているのと対照的で、パワフルなウィル・スミスが好きな人には、
期待外れかもしれません。
 (私は予告編で「7つの贈り物」を観たときウィル・スミスと
  確信を持てませんでした。)


とはいえ、私は「7つの贈り物」のウィル・スミスが一番良いのでは
ないかと感じています。演技がややわざとらしい部分もあるにしろ、
繊細な動き(特に眼の動き)が素晴らしかった。


私が監督だったらこのような作品にもっと使ってみたいなぁ〜
なんてことを思いながら観ていました。


皆さんは贈り物「7つ」わかりましたか?私はあまり自信がなくて…


予告編の音楽が気に入っていたんですが、あの音楽はどこに行った?
というのが疑問です。



注意:これより下はネタバレがあります。 




【私の視点「7つの贈り物」

国税官を名乗る誠実な男ベンが脱税容疑者を調査する姿には、人生に
対する失望感など微塵も感じさせない。しかし時折彼にのぞく寂漠感
と、壮絶なフラッシュバックが、彼を支配する計り知れない重石の存在
を示唆しているのです。彼の言う「7秒間で人生を叩き壊した」とは
何を意味するのか。


彼は見ず知らずの人間に対して異常なほどに親切です。困っている
人間から彼が話を聞く姿にはただならぬものを感じます。穏やかな彼の
表情は、悟りの境地に達していると思えるほど超越しているからです。


この作品には7という数字がひとつのポイントとなっています。それは
この作品がキリスト教に根差しているからでしょう。7という数字は
キリスト教を想起さます。


ベンが最後に選んだ道はキリストの贖罪と重なる部分が感じられます。
彼が人間を超越しているように見えたのは、彼自身がキリストの象徴
として描かれていたからであるとも思えました。


全体的な印象としてわかりにくいでしょうね〜映画を観ている数が
多い方は冒頭シーンでエンディングの見通しが立つと思いますが、
そうでない方は冒頭シーンや、挿入される回想シーンに惑わされて
しまう可能性が高いです。悪い映画ではないのにもったいないです。


この映画は監督が欲張りすぎでしまった感を受けました。最初のシーン
をなくして中盤をもっとシンプルに描いた方が良かったと思います。
あの構成だと中盤はダラダラ長く感じる人が多いでしょう。未来を
映す冒頭シーンと、過去に遡る回想シーンに混乱された方もいらした
のではないでしょうか。


観賞後に煮えきらない表情をしていた方が多くいました。ストーリーの
複雑さに起因するところもあるでしょう。そのため自信がない方は
「予習」をおすすめします。
ネタバレがあっても(というよりある程度わかっていた方が)楽しめる(?)
のではと思います。

また贈り物の相手が複数いたため、焦点がぼやけてしまった印象が
残りました。ましてメインの相手が同年代の女性で、ラブストーリー化
するというのはいただけない。「結局それですか」という落胆は否め
ませんでした。
(上記理由から★の数が4つになっています)


「7つの贈り物」を計画したベンの行動は賛否両論だと思います。私は
ベンの行動を正しいとは思いませんし、私の友人がベンのようなことを
考えていたとするなら、なんとか思いとどまらせようとするでしょう。


ただ、だからといってこの映画が嫌いかというとそうでもないのです。
この映画はベンが主人公ですが、ベンから贈り物を受ける人びとこそが
影の主人公であったと思うからです。良いことをすれば誰かが見ていて
くれる、神様が見ていてくれる。やや宗教的ですが、目立たぬ善人が
救われるという世界はやはり魅力的だと思います。


そんな善人達を見て、彼らの人生を変える贈り物をしたひとりの男が
ベンだった。そう考えるとやっぱりベンは神様(キリスト)みたいだなぁ
と思います。


この映画泣かせるシーンは少ないのですが、最後の1シーンに凝縮
されています。陳腐なシーンであるにも関わらず、涙させるのがこの
作品のすごいところです。


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posted by kt-boy at 00:02| Comment(2) | TrackBack(24) | 劇場公開中 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年02月15日

ベンジャミン・バトン

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ベンジャミン・バトン



 80歳で生まれた謎のベンジャミンの生涯を

 美しく、そして悲惨に表現。
「グレート・ギャッツビー」の
 フィッツジェラルドによる原作の映像化。


評価:★★★★★

【あらすじ(goo映画「ベンジャミン・バトン」より)


1920年代にF・スコット・フィッツジェラルドが執筆した、

80代で生まれ、そこから若返っていくひとりの男の姿を

描いた短編の映画化作品。普通の人々と同じく彼にも

時の流れを止めることはできない。ニューオーリンズを

舞台に、1918年の第一次世界大戦から21世紀に至るまでの、

ベンジャミンの誰とも違う人生の旅路を描く。


【コメント「ベンジャミン・バトン」

アカデミー賞最多ノミネートも納得の素晴らしい映画でした。

ブラット・ピットの演技(特に前半の老齢期部分)に違和感が

なかったことで、非現実の中にリアルさが感じられるという、

SFとして最高レベルの作品でした。原作がどうであったかは

不確かですが、デイジー(K.ブランシェット)の回想という

構成も秀逸。回想シーンが重すぎずに軽すぎない絶妙のバランス。

劇中のケイト・ブランシェットの美貌にはとにかくため息が出る

ばかり。


注意:これより下はネタバレがあります。

【私の視点「ベンジャミン・バトン」

この作品では、常に二項対立が意識されています。

我が子を捨てる白人男性バトン ⇔ その子を育てる黒人女性クイニー
ボタン業を経営する富豪 ⇔ 貧しい黒人一家
美人ではない女性アボット ⇔ 完璧な美人デイジー
などです。

ベンジャミンとデイジーの間に女の子が生まれたときに

医師がベンジャミンに伝えた

“She is a perfect baby.”

という言葉や、2人の夫婦が娘を何度も“perfect”と形容する

点が非常に象徴的だと思います。娘との対立には異常な男

としてのベンジャミンが想定されているわけであり、

そう考えると子どもは女の子である必然性があったということが

言えるのです。



この二項対立が唯一成立しないのがベンジャミンとデイジーの

年齢が「一致」する場面。そこで2人が結ばれるというのは

当然の結果。2人の肉体年齢は一瞬の重なりを見せるものの、

肉体年齢が再び離れていくにつれて2人の夫婦とともに観客は

ため息をつく。「この離れていく肉体年齢」こそが二項対立を

象徴しており、貧富や美醜といった二項対立だけにとらわれた

世界のむなしさを暗示しているように思われる。


私は重要人物の“死に方”に注目していた。死に際に大切な人が

そばにいるのかということに注目するとここでも二項対立が

作り出されているのであった。


かつてベンジャミンを捨てた父・バトンの死にはベンジャミンが
立ち会うが、育ての親クイニーの死に彼が立ち会うことはない。
また、ベンジャミンの死にはデイジーが立ち会うものの、デイジー
の死の瞬間に娘のキャロラインが立ち会うことはない。


このように二項対立が散りばめられていることで、認知症にかかり

デイジーを忘れてしまっていたベンジャミンが死の瞬間に突如

デイジーのことを思い出したということが、実に自然に感じ

られたのであった。


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posted by kt-boy at 03:09| Comment(0) | TrackBack(1) | 劇場公開中 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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